VRC書道教室・隷書講座【入門編・前編】

書道・文字

今回は「隷書」の基本についてまとめました!

この先VRC書道教室で数回に分けて、隷書を習ってもらおうと思っています。

まずはその基礎固めを行っていきましょう。

「隷書?なんかよくわかんないし難しそう…」って思うかもしれませんが、実は敷居が低く、隷書は初心者の人にもオススメです!

スポンサーリンク

隷書って何?

隷書(れいしょ)とは楷書などの書体の一種です。

書体は大きく分けて5種類。

篆書(てんしょ)、隷書、草書、行書、楷書です。隷書はこの5つの中では篆書が最も古く、隷書は篆書の次に古い書体です。

隷書は普段の生活のところどころに潜んでいます。

自分の身の回りで探してみたら黒酢のラベルに隷書がありました。

このような商品ロゴのほかにも、企業ロゴ、紙幣などにも隷書は使われています。

隷書の特徴│字形編

横長

隷書は文字の縦横比が横の方が長くなることが多いのが特徴です。

それに対して楷書は割と正方形に近いことが多いです。

水平

隷書は横画に右上がりがないことが多いです。右上がりがないことによって水平で安定感が感じられる書体でもあります。

その反面、大人しく、動きには乏しくなる傾向にあります。

商品ロゴや企業ロゴに使用されるのは右上がりがなく安定していて、見やすいからという部分も大きいかな~と思います。

活字のフォントも読みやすさに重点が置かれています。これらも大体右上がりがないですね。

隷書の特徴│筆遣い編

蔵鋒

隷書でのもう1つの代表的な筆遣いに「蔵鋒(ぞうほう)」というものがあります。

これは筆の穂先を隠す技です。

具体的には、始筆で筆先を丸めるような動きをします。

始筆は字の通り一画の中の一番最初の部分のことです。

その後が送筆、最後の止めが終筆です。

筆先の通る位置を書いてみました。このように書き始めのところに特徴があります。

上の画像の赤い部分を見てください。

筆本来のとがった形がわからなくなっていると思います。

一方で、楷書では筆先がどうなっているか赤で示してみました。

始筆の部分が筆本来のとがった形になっていますね。この筆遣いを露鋒といいます。

露鋒の「露」は「あらわ」という意味がありますね。

蔵鋒の「蔵」は「かくす」という意味があります。

常用外ですが「蔵す」で「かくす」と読みます。

逆筆

隷書では「逆筆(ぎゃくひつ)」という筆遣いがよく使われます。

逆筆というのは、線の進行方向の逆から始筆する技のことです。

例えば楷書では縦画を書くときは上から下に書きますよね。なので始筆も上から下に45度で押さえるように習ったかと思います。

一方で逆筆の筆遣いは始筆の部分だけは下から上に筆を入れます。その後は通常通り下方向へ筆を進めて縦画を書きます。

まとめ&お知らせ

今回は隷書とは何ぞや、どうやって書いてるんだということを記事にしました。

ひと口に隷書と言っても、色んな種類のものがあります。今回紹介したことが適用されていない隷書も中にはあります。とにかく書は幅広いです。

次回のVRC書道教室はこの隷書の基本を学んでもらいます。より今までよりも授業っぽいかなと思います。お題は「小寒」です。

日時は1月18日(火)の21時からです。1時間程度を予定しております。

VRchat上でbokkeiをフレンド登録の上、当日Joinで参加できます。

初心者さんも歓迎です!おいでください~。

後編はこちら

コメント

タイトルとURLをコピーしました