「朔風払葉」って何?
「朔風払葉」(きたかぜこのはをはらう)は日本の暦、七十二候の言葉です。
11月28日~12月1日頃までを指します。
11月29日現在は二十四節気では「小雪」(しょうせつ)の時期であり、それを細かく分けた七十二候では「朔風払葉」にあたる時期です。
朔風が北風の意味で、散った木の葉を冷たい風がさらっていく季節だということですね。
くわしくは下の記事にも載せていますので、よければご覧になってください。
楷書「朔風払葉」の作品のまとめ方を図解!
「朔」は「月」の2画目で字のバランスを取る
「朔」の字は整った楷書を書く上で「月」の2画目が文字の脚のような役割を果たします。
この部分は
・少し太さを付ける
・左側に傾かないようにする
以上2点を守れば字に安定感が出ます。
「風」の1画目は立たせて
「風」の1画目は多少カーブがあるのですが、曲がりが強くなると出来上がる余白の形がいびつになります。
始筆の位置と終筆の位置が縦に並ぶか、少しだけ終筆がはみ出るくらいに留めるのが目安です。
画数の少ない「払」は気持ち小さめに
画数の少ない字を画数の多い字と同じくらいの大きさで書くと、大きくなりすぎてしまいます。
今回の4字の中で最も画数の少ない「払」は大きく見えやすいので注意しましょう。
気にしすぎて小さくしすぎてもまとまりが悪くなっちゃうので、きも~ち!だけ小さくしましょう。
「葉」は4画目を1番長く
「葉」は横画が多い字ですが、それぞれの長さに注意しましょう。
4画目は最も長く書き、ここでめりはりが出ます。
このように1字の中で目立たせる画を強調画と言います。
デザイン性の高い書き方例
2つの塊に分けて書かれています。
塊の形や、字の概形(縁取った時の形が)・大きさがそれぞれ異なっていますね。
書の世界ではこういった変化を大事にされる傾向にあります。
また本文を書く前に淡い灰色で葉が飛んでいくような背景を足し、奥行きを出しています。
こちらは普通に日本語として読めますね。
このように漢字とひらがなが混ざった作品を漢字かな交じりと言います。
調和体と呼ばれることもあります。
先ほどの1枚と2つの塊の形や位置は同じですが、文字数が多くなったので1字1字は小さめですね。
また緑の文字で書いたことでやや面白みがあるかと思います。お~いお茶っぽいなと思いました。
このように色を様々にかんたんに変えられるのもVR書道のEfudeならではですね!
EfudeとはVRchatユーザーの円フツさんが作られたVR上の筆です。
その特長などはワールドと合わせて今度詳しく紹介しますね!
まとめ
今回は第2回VRC書道教室のお題「朔風払葉」の書き方を紹介しました。
このお題を書かれる際はもちろん、他の字を書く場合にも応用できることがたくさんあります。
是非普段の自分の字にも生かしてください!
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