雅号って何?
雅号とは簡単に言うと書道で使うペンネームです。
漢字同様、中国から伝わった文化ですね。
書の世界では本名よりこの雅号を使うことが多いです。
雅号があると、より本名よりも作品が雅やかになったり、やる気に繋がったりもします。
また、画家や小説家、詩人や俳人も雅号を使うことがあり、俳句で使う雅号は「俳号」と呼ばれるようです。
書ではこの雅号、絵を描く時はこの雅号と分けて使うこともありますよ。
雅号にはルールがあるの?
漢字2文字で付けるのが基本です。
3文字以上もダメとまでは言い切れませんが、書においてはあまり聞きません。
また、音読みで読むことがほとんどです。
漢字2文字で音読みだったら大体OKです!
あ、でも「筋肉」とか「練乳」とかは”雅”の部分で引っ掛かりますね!
どうやって付けるのがおすすめ?
自分の先生に付けてもらうことも多いですが、自身で付ける場合には…
- 自然の言葉から取る
- ゆかりのある地から取る
- 自分の名前から1字取る
- 好きなもの・人物・色・趣味・思想から取る
などなどはっきり言って自由です!
例えば登山が好きだから「山」は使いたいな~、あの日の山頂の空気が澄んでいて思い出に残ってるな~→「澄山」にしよう!
などそんな感じでOKです!
また、苗字と組み合わせたときにマッチするとより良いですね。
夏目漱石も雅号ですが、「漱石枕流(そうせきちんりゅう)」という四字熟語から取ったそうです。
意味は「負け惜しみの強いこと」「頑固者」だそうです。
書で使うときに良い雅号の法則
画数の多い字と少ない字の組み合わせであること
2文字の画数が違うことで自然と大小が出て見栄えが良いです。
逆に同じくらいの画数の2文字だと、単調になりやすいです。
それぞれの漢字の構成が異なること
例えば「漱石」だと「漱」が偏と旁(つくり)の漢字+「石」が単体の漢字です。
このように組み合わせが異なることも見栄えの良さに繋がります。
「偏と旁+偏と旁」の雅号でも構いませんが、「桜村」など同じ部首が続くのは避けた方が無難でしょう。
2点挙げましたが、上記と違っても表現力で雅号を上手く書き上げられます。
「自分の雅号が当てはまってない…」などと気にしすぎなくて大丈夫ですよ!
落款についての基本的な書き方等は以下からご覧いただけます。
まとめ
自分の雅号があるとちょっとワクワクするような感じがするかも知れませんね。
雅号を新しく持つことで、自身を見直すきっかけにもなるので、付けてみるのも楽しいですよ!
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