今回は古典の臨書、礼器碑編です!
「うわー!よくわからん言葉ばっかりだー!」って思う人も多いですよね。
今回の記事ではまずは上記の専門用語をピックアップして解説、そして礼器碑の特徴、前回の教室のこと、最後に次回のイベント予告を記しています。
臨書って何?
臨書とは手本にならって書くことです。
現代では臨書というと古典臨書のことを指していうことが多いです。
臨書にも次の3種があります。
- 形臨 字の形を真似て書くこと
- 意臨 作者の気持ちを汲み取り書くこと
- 背臨 手本を覚え、それを見ずに書くこと
まずは形臨から始めるのが基本となります。
「古典」は他の分野でも出てくる言葉ですね。
書の世界では、中国や日本の昔の優れた作品を古典と呼んでいます。
礼器碑とは?
年 :156年
時代:後漢(25年 – 220年)
書体:隷書(八分隷)
隷書の代表的な古典の1つです。読み方は「らいきひ」「れいきひ」「らいきのひ」「れいきのひ」などと色々あります。
魯というところの大臣だった韓勅(かんちょく)という人の功績を称えて作られた碑です。
なので正式名称は、「魯相韓勅造孔廟礼器碑」(ろしょうかんちょくぞうこうびょうれいきひ)というようです。長い!
八分隷(はっぷんれい)や次に出てくる波磔(はたく)については下の記事でまとめています。よかったらご覧ください。
礼器碑の特徴
1.細めの画が中心+波磔が象徴的に太い
基本的に線は細めです。相対的に波磔(はたく)が太くなります。
2.角ばった点画
礼器碑がキリっとした印象を与える1つの要素となっているのが、角ばった点画です。
3.他の隷書と比べると若干正方形に近い字が多い
隷書は基本的に横長の字形です。
礼器碑は隷書の割には正方形に近い文字もところどころ見受けられます。
礼器碑の形臨としては基本は横長の字形で、画数の多い文字は正方形に近づけると本物に近づくかもしれませんね。
2022年大寒期VRC書道教室の様子
前回2月3日にVRchat上で行った書道教室の風景を紹介します!今回で6回目となります。
次回VRC書道教室のお知らせ
次回のVRC書道教室は立春の最終日である2月18日(金)に行います。21時から1時間半程度を予定しております。
お題は「魚上氷」(うお こおりをいずる)で、今回紹介した礼器碑風に書いてもらいます。
VRchat上でbokkeiをフレンド登録の上、当日の21時以降Joinで参加できます。お待ちしています!
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